ヒロシマで思い出すばあちゃんの言葉。
今まで、広島へは友人と何度か旅行に行ってきました。
そのたびに、原爆資料館へ行きたいとは思っていたのですが、
広島出身の友人にあそこは、友だちグループでの楽しい旅行の道中で行くもんじゃない、と
止められて いく機会がなく、いつか一人旅をして行ってみようと思っていたのですが
先日、時間ができたので1泊2日広島旅行に行くことができました。
美しく整備された公園には、そこらじゅうに戦争が残していった悲しみと
犠牲者への願いが散りばめられていて
ここに来ることで、少し頭から薄れてしまっていたことを思い出させてくれる。
人類の争いとか、平和とか、人種、宗教、、、
原爆ドームを眺めながら歩いている時に、4年前に亡くなった祖母のことを思い出した。
うちのばあちゃんは旅行が好きで、体が元気な時は北海道から沖縄まで年に1・2回は母と旅行に行っていた。特に沖縄が好きで離島も含めてよく行っていた。
そんなばあちゃんも、体が弱ってあまり遠出できなくなってしまった。
でもやっぱり旅行には行きたがっていて、
ばあちゃんは「広島に行きたい」「原爆ドームがもう一度見たい」と言っていた。
もう一度見たい景色が美しい自然、とかじゃないんや…とその時は思っていました。
でも今回、私なりに考えたことが
あまり戦争の時の辛かった話などをせずに、いつもニコニコ笑っていたばあちゃんの
心の片隅に寄せて置いたままの、戦時中の思い出に寄り添ってくれるのが
広島の原爆ドームだったんじゃないかと。
戦争の時の苦しい時代の心の整理をする場所が広島だったんじゃないかと。
うーん。ばあちゃん連れて来たかったなぁ。
一緒に隣に並んでぼーっと、原爆ドーム眺めたかったな。
おしまい。